【史上初】遠藤エミ華麗な逃走Vへ!!SG大村クラシック優勝戦
今夜、ボートレースの歴史が変わるかもしれない。
登録番号4502の女子レーサー遠藤エミ選手が大村で開催中のSGボートレースクラシック優勝戦の“1号艇”を手にした。
女子選手のSGでの優出は11年ぶり史上4回目となる。さらに、予選トップ通過での優勝戦進出は史上初であり、多くのボートレースファンが「女子SG覇者」の誕生に期待を膨らませいているだろう。
しかし、これまでの女子のSG優勝戦での成績は悲惨たるもの。最高でも2001年の寺田千恵選手の5着。この5着も1号艇を手にしてのものであった。
「やはりここ一番のでの気迫や勝負強さでは男子選手を凌ぐことは難しいのだろうか」近年の競艇においてそう思う人も少なくないだろう。
だが、今節の遠藤選手は違う。初日から“出足”“周り足”を強烈に仕上げ、1着を量産。モーターや展開の助けもあっただろうが、強気のレーススタイルや展開に切り込む全速ターンはまさに“男子顔負け”だった。終わってみれば6走1着3回のオール3連帯で得点トップ。昨日の順優勝戦もオールスローになりながら.07のトップスタートで悠々と逃げ切った。この奮戦ぶりには貫禄すら感じ、「危なっかしさ」や「軽さ」など、微塵も感じなかった。
そして本日、いよいよ優勝が決まる。
優勝戦メンバーは以下の通りだ。
1号艇 滋賀 遠藤エミ
2号艇 大阪 秦英悟
3号艇 群馬 毒島誠
4号艇 大阪 上條暢嵩
5号艇 福井 中島考平
6号艇 福岡 前田将太
進入から強烈な前ヅケに来る選手は不在だが、枠巧者の秦や上條、ナイターにはめっぽう強い毒島、展開捉える腕とモーターパワーを秘める中島など、簡単に逃げれる相手では決してない。
しかし、遠藤選手のここまでの仕上がりを見れば、1mを先に回れれば悠に押しきれるだろう。
近代ボートレースに置いて、枠なり1号艇の圧倒的有利は揺るがない。後は自分との勝負。自身SG初優勝のプレッシャーもそうだが、今まで多くの女子選手がSGという大きな壁に阻まれた歴史、「女子には不可能」と言われ続けた歴史を跳ね除け、渾身のトップスタートから圧逃劇を見せてもらいたい。
筆者含め、多くのボートレースファンが“歴史が刻まれる瞬間”を心待ちにしていることだろう。